会社を辞め一時的に帰省し、父が相続した土地の事で最初の壁にぶつかった事は以前の記事で話しました。
それと平行して実家にある不用品と大量のゴミの片付けにも取り組みました。
一度は相続放棄も考えた実家の片付け
人が住まなくなった空き家をどうするのか? 移住を希望している家族に借りてもらったり購入してもらえれば良いのですが、田舎のボロ家に興味をもってくれる人は簡単には見つかりません。
隣近所も年々空き家(自分の家の半径50m以内に3軒…)が増えつつあるし、町全体で考えると相当数の空き家があると思います。
空き家を貸したり売ったりしたい側の人間からすれば、年々ライバルが増えつつある状況なので大変です。
将来的に、実家の家は相続した人間が管理しなければなりません。2017年4月の時点では、自分も弟も固定資産税の支払い義務から免れる方法を考えていたため相続放棄する事で意見が一致していました。
誰も住まなくなった空き家をいつまでもゴミ屋敷のようにしていては、衛生上良くないのと臭い等で近隣からクレームが来る事を避けるため、父が普段生活していた寝室や居間、台所などの片付けを最優先で行う事にしました。
既に、祖父母の部屋の片付けと掃除は、叔父と叔母が遺品整理のついでに終わらせていたようです。
人の住める環境ではなくなった家
数年ぶりに帰省して思った事は実家は人が住める環境ではない事、父は元々料理をする人間ではないので、スーパーや近所の商店などで弁当や惣菜などを買ってきて食べていたようなのです。
その空き容器が床やテーブルに散乱していました。脳出血の後遺症で右半身が不自由なのと、足先の壊死等で起きあがる事も困難な父にとって、ちょっとした掃除やゴミ置き場へのゴミ出しも出来なかった事でしょう。
日に日に病が進行していく中、父がそうなってしまったのは容易に想像できます。棚の上だけでなく棚の中にある物はもちろんの事、目にする物すべてが埃にまみれていました。
食器棚の上や仏壇脇の戸棚の中、押し入れの中で発見したネズミの死骸には何度も驚かされました。
何も意味は無いのですが発見したネズミの死骸を見つけては、ゴミ袋に入れるまで自分の息を止めたりして作業をしていました……(汗)
冷蔵庫の中も当然ながら消費期限切れ(数年前とか)の食品だらけで最後に冷蔵庫を開けたのはいつなのかわからないくらい、庫内が黒カビのようなものに侵食されていました。今でも冷蔵庫内はそのままの状態で台所に放置しています。
弟からのメールでも予想はしていたんですが、父が生活で使用していた居間と寝室のアンモニア臭が特に酷かった覚えがあります。
自分が家の片付けをするため室内に入った時は、臭いの元が入っている容器はすでに撤去されていたのですが、畳の上に敷いているカーペットに染み込んでいたせいか夏の間の室内はアンモニア臭が残っていました。
そんな環境のもと、倒れた父を発見してくれた近所の方や臭いの元であるし尿が入った大量の容器を捨ててくれた弟には本当に感謝の言葉しかみつかりません。