一筆の田んぼが売れて以来、父の代理で土地の売買契約書に父の実印を捺印していると、相手の農家の実印を見る事も多くなり、相手の実印と父の実印を比べて「何だかな~」と思う事も増えてきました。
父のはんこは、実印と銀行印が兼用で認印だけ別なんですが、はんこの印材はもとより書体もまったく同じなので、はんこの印影を見ただけでは認印と実印の違いはわかりません。
取引相手の実印と父の実印を見比べる度に「せめて書体くらいは違うのに変えてくれよ~」と内心思っていました。
だからといって、実印が必要な書類に認印を捺印するわけにはいかないため、あらかじめはんこの印材本体にマジックで銀行印、認印というふうに識別して書いてあるのを確認してから捺印していました。
父のはんこについて自分なりに思う事を話していますが、自分自身のはんこはどうかと言いますと。アラフォーになっても「認印・銀行印・実印」そのすべてを一本のはんこで使い回していました……(汗) これでは父のはんこについて、とやかくは言えませんね(笑)
そうだはんこを作ろう!
将来的には、自分も何かしらの機会で実印を使用する事が多くなるかもしれないと思い、何十年も使用しているプラスチック製のはんこは認印だけに使用する事にし、銀行印と実印を新しく作る事にしました。
実際にはんこを作るにあたり、まずはネットで使用する印材の事と書体の事、実印や銀行印のサイズについてググって調べました。
印材は木材系
一言で印材とはいってもさまざまなものがあり、水牛などの角系、チタンやモリブデンなどの金属系、黒檀や白檀などの木材系など、種類も豊富なので予算を多く工面出来る人は余計に悩むかもしれません。
では、印材をどれに決めたのか話します。実印の印材は薩摩本柘に決めました。薩摩本柘の特徴について説明します。
木製の印材としては古くから使われており、一般的な印鑑として広く愛用されています。柘には種類がありますが、薩摩本柘は柘の中でも高級品とされており、長い間使用してもあまり変化がないことが特徴です。
(引用元:
銀行印の印材は黒檀に決めました。では、黒檀の特徴について説明します。
黒檀は代表的な銘木で、材質は緻密で重く堅く耐久性に非常に優れた印材となります。乾燥性があり、虫に喰われにくい事から朽ちることが無いと言われており、永年の使用に耐える高い耐久性を持った強い木材です。
黒檀は世界で最も良質の木とも言われており、 堅くて強靱、優れた耐久力、肌理の緻密さ、油脂感触の出る光沢等により、彫刻、高級建築材、高級家具材、楽器等に適し、古くから珍重されています。(引用元:
今回、銀行印の印材に使用した黒檀は購入していません。実家の断捨離中に、居間の卓上小物入れの引き出しの中にあった、まだ使用前の黒檀(印材本体)を街のはんこ屋に直接持ち込み製作してもらいました。
発見した黒檀のサイズが12mmということもあり、実印よりは銀行印に向いたサイズだと思っています。
リアル店舗は高かった!
銀行印にしろ実印にしろ、はんこを製作してもらうのは初めての体験だったので、ネットで注文せずに街のはんこ屋で製作してもらう事に決めました。
今後、印材が欠けたりはんこの書体をまったく新しいものに変えたくなったら、今度はネットで注文します!ゼッタイにネットで注文します!! どこまで手彫りなのかは調べてないのでわかりませんが、実印の印材で決めたお手頃価格とされる薩摩本柘もネットと比べて約2倍価格が違いましたので(泣)
コスパを最優先するならネット注文で良いかもしれません、ちなみに実印と銀行印ともに篆書体にしました。
それぞれ製作してもらった店舗が違うので、同じ篆書体でも種類が違うし、彫り方もそれぞれ縦書き横書きと変えたので作って良かったです。