Googleで「親 療養 介護 呼び出し」で検索をすると書類へのサインや立ち会い等で、病院や施設から頻繁に呼び出しされたり、親元を離れ遠方に住んでいるため直ぐには病院に行けないという記事や体験談などを多く見かけます。
父が病院に入院してから2ヵ月くらい経った後、父は入院先の病院からショートステイに移る事になりました。
父が胆石を患った話
父がショートステイに入所してから、しばらくたった6月中旬あたりの事「父が夕方になって急に高熱が出て急遽病院に入院する事になった」と弟から連絡があったのです。
その頃、実家の片付けも4~5月の間で集中的に行い母や弟の協力もあってほとんど終わらせていた為、現住所に帰って来ていました。
弟から詳しい父の容態を聞くと「胆石が原因でそれで炎症を起こして熱が上がった」との事。その胆石を取らないと命にも関わる、胆石の手術は内視鏡でやるという話を弟から聞きました。
自分は父の入院先の病院やショートステイ、ケアマネージャーとの対応等々でいつ呼び出しがあってもいいように、しばらくの間母のもとに帰省する事にしました。
帰省当日直ぐに父が入院している病院に行き、担当の医師から父の容態と胆石の治療法について詳しく聞きました。
父は胆石と同時に急性胆管炎も併発しており、その結果全身に細菌がまわり敗血症を引き起こす一歩手前だと告げられたのです。
想定していた以上に父の手術がスムーズにいかないことに対して、自分も弟も母も「覚悟」はしていました。
父は咽頭がんにかかっており、股関節にもある腫瘍のせいで血流が悪くなり足先が壊死している事は以前の記事で話しましたが、さらに胆石や胆管炎も発症してしまったのです。
まず、胆石を取る前段階として膿を出すために「ドレナージ」(簡単に説明すると膿を出すための管を入れる)というのを行いますと説明を受けました。
その際に、ドレナージを行っている間も父の危機的な状況にはかわりなく、父がもし心肺停止になった場合心臓マッサージなどの延命措置をどうしますか?と担当医から訊かれたのです。
一瞬父が自宅で倒れた際に弟から来たメールの文章が頭をよぎりましたが、その時の自分は「延命措置をお願いします」と医師に伝えました。
無事ドレナージも終わり父の血圧も落ちついた7月上旬頃にようやく胆石を取りました。
病院側からの術後の連絡では、ご飯を食べれるくらいには回復していると説明を受けたので一先ず安心できたのです。
ひと一人が入院するって大変
改めて去年経験した事を文章化して読んで考えてみると、TVやネットで見かける介護離職(自分は状況が違います)ってほんとに他人事ではなく、親がいる人には誰にでもやって来る事なんだとこのブログを読んでいる人に強く伝えたいです。
自分達兄弟の場合は自宅療養でもなければ、自宅介護(本人が拒否)でもなかったので苦労した事なども限られますが、それでも癌の治療とか足先の壊死部分の切断の事とかでほんとうに悩みました。
父の担当医から紹介状を書いてもらい、緩和ケア病棟がある病院のホスピス相談外来へ相談しに行ったこともありました。
さて、話を父の入院に戻します。ひと一人が入院すると新たに用意しなければならないものって結構ありますよね。
バスタオルやフェイスタオル、歯みがき粉、石鹸、着替え、人によってはオムツ等。ほかにも大事な事がありまして、用意したもののほとんどに名前を記入しておかなければならないんです。
五体満足な自分自身が入院するのとは違い、脳出血の後遺症で右半身麻痺の状態の父の生活用品については何を用意したらいいのか?基本的には病院から入院生活に必要なものリスト(入院のしおり)を渡されるので、それに書いてあるものを新しく買うか、住んでいる家から持ってくるかのいずれかになります。
最近では入院セット(衣類・日用品・オムツなどをレンタルできるサービス)を導入している病院もありますが、父が入院した2ヵ所の病院ではまだ導入しておらず、最初の頃に用意したものを別の病院やショートステイで使用していました。
まだ話しの途中ですが父の入院とターミナルケア1はこの辺で終わります。
この記事は「父の終末期医療と緩和ケア2」へと続きます。